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家を空ける機会が増える年末年始を前に、防犯対策を再点検
年末年始には犯罪が増加すると言われていますがご存じですか。防犯を強く意識したいところですが、片や慌ただしい季節でもあり、じっくり取り組むことがむずかしいかもしれません。そこで、そんな時期でも可能な年末年始の防犯対策について考えてみましょう。
年末年始は犯罪が増える時期
今年も近づいてきた年末年始、この季節には犯罪が増加する傾向が見られます。理由はいくつか挙げられているようですが、社会的、心理的、環境的な要因など、いくつも複合的に影響しているようです。
まず年末年始は、一年でも最も現金や金品を持っている人が多くなる時期です。ボーナスや年末の一時金、さらにはクリスマスやお正月などプレゼントや贈答品などを持っている人も多く、窃盗や強盗のターゲットになりやすいのかもしれません。特に、商業施設や観光地では、現金を狙った犯罪が発生しやすくなることがあると言われます。
さらに年末年始は、警察や治安維持機関も多忙を極めています。交通違反の取り締まり、イベントの警備や警護、人の移動も多く事故対応なども増え、犯罪発生時に迅速な対応ができない場合があります。犯罪者はそんな隙を狙って行動することもありそうです。
もちろん、犯罪は年末年始だけに限ったことではありませんが、むしろ犯罪が増加する年末年始だからこそ、一年で最も防犯の意識を高め、対策することが大切と考えてみてはいかがでしょうか。
空き巣などの窃盗犯は、絶えずターゲットを探しています。多くの場合、下見をした上で、人目につきにくい家や戸締りなどの防犯対策が手薄な家に狙いを定め、家人が不在にするタイミングを見計らって侵入します。年末年始はとくに家を空ける機会が増える季節であることから、次のような対策を考えてみましょう。
窃盗犯のターゲットとならないために戸締りなど、侵入を阻む防犯対策を強化しておきましょう。彼らはできるだけ人目を避けて短時間で侵入できる家を探しており、侵入するのに時間がかかりそうな家を嫌うといわれ、5分以上時間がかかると犯行を諦めるといわれています。そのため、侵入を手間取らせるのが一番の防犯対策となります。玄関ドアの二重ロックや窓の補助錠などは基本中の基本です。
侵入窃盗に遭う理由の一つに「無戸締り」があります。外出するときには、忘れずに玄関や窓の鍵かけを行い、もし開いていたらスマートフォンにお知らせするスマート化なども検討しましょう。また「ちょっとそこまでだから」と鍵をかけずに家を離れたり、不用意に物置や郵便受けに鍵を隠しておいて被害にあるケースも多く、非常に危険ですので、絶対にやめましょう。
その他、以下の具体的な対策も検討しましょう。
・外出時や就寝時は、小さい窓なども含めて全てのドアや窓を施錠する。
・出入口や窓には鍵を2つ以上かけ(ダブルロック)、雨戸があれば閉める。
・家を空ける場合は、短時間でも窓閉め、鍵をかける。
・家の周りの見通しを良くし、足場になるものを置かない。
・外から見える場所に、現金や貴重品を放置しない。
・長期不在時は新聞などの配達をやめ、近所に声をかける。
・防犯ガラスや防犯フィルムによる窓の強化に加え、センサーライトや防犯カメラを設置する。
・車には、異常感知時に音を出すブザーやドライブレコーダーを設置する。
泥棒にとって、留守宅は格好のターゲットです。侵入しようとしている家が留守なのか在宅なのかをしっかり確認してから侵入を試みます。つまり、留守だと悟られないようにすることが犯罪抑止につながります。以下はその具体的な対策です。不在の際には、実行してみてはいかがでしょうか。
・新聞受けに新聞がたまらないよう、留守の期間中は新聞の配達を止めてもらう。
・タイマーで、部屋の明かりやテレビがつくようにしておく。
・家に掛かってきた電話を携帯電話などに転送する設定にしたり、呼び出し音を消音設定にしておく。
年末年始に犯罪が増えるとはいえ、その時期に限ったことではありません。大事なことは日ごろから防犯の意識を持ち続けること。最近は、子供を狙った犯罪、高齢者宅を狙った強盗や特殊詐欺など犯罪も高度化しています。最新の防犯対策については私たち防犯のプロにご相談いただければと思います。ぜひこの機会に、防犯対策の更新を行うことをお勧めします。